初めて買ったアロマはラベンダーという方も多いのではないでしょうか?
ラベンダー・アングスティフォリアは万能精油としても有名で、幅広い効果を持っています。
禁忌・注意もなくやさしい精油で使いやすいので、初心者さんにはおすすめの精油です。
リラックスする精油として知られていますが、他にも心身ともにいい作用がたくさんあります。
ぜひリラックスだけにとどまらず、ラベンダーを使い倒しましょう!!
ラベンダーにはいくつか種類がありますが、アロマテラピーでよく使われるラベンダーは主に3種類です。
- ラベンダー・アングスティフォリア
- ラベンダー・スーパー
- ラベンダー・スピカ
ラベンダー・アングスティフォリア
この記事で説明するラベンダーはこのラベンダー・アングスティフォリアについてです。
真正ラベンダー、イングリッシュラベンダー、ファインラベンダー、コモンラベンダーなどメーカーによって呼び方がさまざまです。
学名は「Lavandula angustifolia ssp. Angustifolia」ですが、「Lavandula vera」 や 「Lavandula officinalis」 と同じラベンダーです。
甘くフローラルな香りで、禁忌もなくお子様から高齢の方まで安心して使えます。
ラベンダー・スーパー(ラバンジン)
学名は「Lavandula × intermedia clone super」で、ラベンダー・アングスティフォリアと後に紹介するラベンダー・スピカとの交配品種です。
成分や作用はラベンダー・アングスティフォリアとほとんど同じですが、ラベンダー・スーパーの方はケトン類を少し含んでいます。
このラベンダーも安心して使えるやさしい精油です。
ラベンダー・スピカ(スパイクラベンダー)
学名は「Lavandula spica」で一般のラベンダーとは成分がかなり違います。
一般のラベンダーにはリラックス効果があるのに対し、ラベンダー・スピカはどちらかというとリフレッシュタイプです。
抗毒素作用に優れていて、蜂に刺されたり、蛇に噛まれた場合などに役立ちます。
皮膚の傷を治す作用があり、火傷やあかぎれ、しもやけにも使います。
しかしケトン類を含むので、使う時に注意しなければならない人もいます。
ケトン類や1,8シネオールを多く含むため、ラベンダー・アングスティフォリアとは違い香りもシャープでスッキリした印象です。
ラベンダー・アングスティフォリアはこんな精油
ラベンダー・アングスティフォリア精油の基本情報
精油名 | ラベンダー・アングスティフォリア(メーカーによる) |
学名 | Lavandula angustifolia ssp. angustifolia |
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 花穂(メーカーによる) |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
産地 | フランス(メーカーによる) |
主な成分 | リナロール、酢酸リナリル |
ノート | トップ~ミドルノート |
ブレンドのアドバイス
相性のいい精油は、クローブ、パチュリー、ローズマリー、シトロネラ、パルマローザ、クラリセージ、柑橘系、ユーカリ系と相性がいいとされています。
ラベンダーを使う時はリラックスや安眠効果を期待して使うことが多いので、その場合は、マンダリン、ベルガモット、プチグレン、イランイラン、カモマイル・ローマンなどと組み合わせるとリラックスする香りになります。
わたし個人的に好きな組み合わせは、ラベンダー×オレンジ・スイートorベルガモットorマンダリンで、眠る時に使っています。
ラベンダー精油の禁忌や注意点
ラベンダー・アングスティフォリアは決められた使用方法を守れば、禁忌や注意点はありません。
決められた使用方法とは、精油を飲んだり原液を皮膚につけたりしないこと、肌に塗る場合は薄めて使うことなどです。
ラベンダー精油の購入のポイント
価格は10mlで2200円~3800円くらいです。
香りを楽しむだけであれば「精油」「エッセンシャルオイル」と表記してあるものなら、メーカーなどこだわる必要はありません。
ただ、効果を期待して使いたいのであれば、農薬検査や成分分析が行われていて、オーガニック認証などを受けている精油を選びたいところです。
また、ラベンダー・スピカ(スパイク・ラベンダー)は同じラベンダーでもケトン類を含み、3歳未満のお子さんや妊婦さん、授乳中のママ、神経系統の弱い方、てんかんの症状のある方には注意が必要です。
「ラベンダー」としか表記してない場合はおそらくラベンダー・アングスティフォリアのことがほとんどではあります。
しかし万が一「ラベンダー・スピカ」であることも考え、「ラベンダー」としか表記されてない精油の場合は、上記にあたる方はお肌に塗るなどは避けた方がいいでしょう。
お肌に塗るアロマクラフトを作るつもりでしたら、「ラベンダー」の下の名前まで書いてあるものを使いましょう。
わたしが実際使っている精油のメーカーをご紹介しておきます。
使う目的によってメーカーを選んでいます。
生活の木
生活の木の精油は「ラベンダー・フランス産」と書いてあります。成分分析表もネットで公開されていますし、お値段もお手頃です。3mlの精油もあります。まず気軽にアロマを楽しみたいなら生活の木の精油をおすすめします。
フロリハナ
プラナロム
こちらもおすすめです!フレーバーライフ社の精油
↓ ↓ ↓
ラベンダー精油の効果・効能とおすすめの使い方
安眠、リラックス、ストレスや不安を和らげる
ラベンダーは神経を落ち着かせる鎮静作用があり、安眠&リラックスがとても有名です。
他にもストレスや不安を和らげたり抗うつ作用があります。
神経やメンタルに働きかけるおすすめの使い方は「香りを嗅ぐ」です。
- アロマランプやディフューザー、アロマストーンなどでお部屋に香らせる
- アロマスプレーを作ってお部屋に香らせる→アロマスプレーの作り方
- ロールオンアロマを作って首筋や耳の後ろに塗る→ロールオンアロマの作り方
- バスソルトに入れてリラックスする(粗塩大さじ1に精油2滴)
などがあります。
ラベンダーの他に眠れるアロマの記事に書いてある精油を一緒にブレンドしてもいいです。
アロマスプレーやロールオンアロマの作り方はそれぞれの記事を参考にされてください。
そしてここで一番重要なことは「好き♡」と感じる香りのみ使うということです。
さて、ここから先は嗅ぐことが目的ではなく、体に塗ることが目的なので、香りの好き嫌いは関係なく作用を重視します↓
胃けいれん、偏頭痛
緊張して胃が痛くなったり偏頭痛が起こった時など、神経が緊張したことが原因のトラブルにも使えます。
ラベンダー・アングスティフォリアは鎮痙攣(ちんけいれん)作用という神経のけいれんを軽減させる作用があります。
食べすぎや食べ物にあたってお腹が痛いというよりは、ストレスや緊張でお腹が痛くなる場合に向いています。
ラベンダー・アングスティフォリアのみでもいいし、同じく鎮痙攣作用のあるプチグレン、カモマイル・ローマン、バジルを一緒にブレンドするのもいいです。
胃痙攣や偏頭痛用ロールオンアロマ
- ラベンダー・アングスティフォリア 10滴
- プチグレン 10滴
- 植物油 10ml
- 10ml用ロールオンボトル
ロールオンアロマの作り方はこちらを参考にされてください。
痛む部分にコロコロ塗ります。胃痙攣だったらみぞおち、偏頭痛ならこめかみに。
普通に緊張している時や、ドキドキが止まらない時も耳の後ろあたりに塗って香りを嗅ぐといいです。
他にもラベンダー・アングスティフォリアとプチグレンは、安眠効果やニキビに効果があることが共通しています。
精油を合計6~10滴にすれば、お休み前に耳の後ろに塗ったりニキビに使うことも出来ます。
皮膚のトラブルに
ラベンダー・アングスティフォリアは傷を治す作用や皮膚を再生させる作用があり、皮膚のトラブルにもよく使われます。
例えばニキビ、火傷、あかぎれ・しもやけ、しっしん、痒みなど、皮膚のトラブルにはとりあえずラベンダーを使ってみましょう。
皮膚のトラブル用ロールオンアロマ
- ラベンダー・アングスティフォリア 5滴
- ティートゥリー 5滴
- 植物油 10ml
- 10ml用ロールオンボトル
詳しい作り方はこちらを参考にされてください
顔のニキビに使う場合は精油は合計6滴にして、必ずニキビの部分にのみ塗り、顔の他の部分には塗りません。(ヒリヒリします)
肩こり・筋肉痛・腰痛など
ラベンダー・アングスティフォリアは鎮痙攣作用や鎮痛作用があり、筋肉の痛みにも効果的です。
筋肉の痛みのためのマッサージオイル
- ラベンダー・アングスティフォリア 10滴
- ペパーミント 2滴
- 植物油 10ml
筋肉痛や肩こり、腰痛など痛みを感じる部分に塗ってマッサージします。
他にイランイラン、バジル、ユーカリ・レモンと組み合わせてもいいですね。
手がオイルでヌルヌルするのが面倒だったら、ロールオンアロマにすると手が汚れなくて便利です。
アロマ初心者の方はとりあえず1本持ってみよう
ラベンダー・アングスティフォリアの効果についてお伝えしてきました。
リラックス効果から神経、筋肉の痛み、皮膚のトラブルなど、さまざまな場面で活躍します。
アロマをあまりお持ちでない初心者の方は、1本持っておくと便利です。
とりあえずラベンダーからアロマの使い方を広げていきましょう。