冷えのために夜寝付けない、寒くてつらい。
特に女性は冷え性でお悩みの方が多いですね。
アロマテラピーを補助的に使って冷え性対策をしてみませんか?
この記事でわかること
冷え性に効果的な精油と使い方
原因から考える冷え性に効果的なアロマはこれ
冷え性の原因はいろいろありますが、主に
- 運動・筋肉不足
- ストレスや緊張による自律神経の乱れ
などが考えられます。
冷え性の原因によって、冷え症に効果的な精油は違ってきます。
ここでは作用別に考えた、冷え性に効果的なおすすめの精油をご紹介します。
体の老廃物を流す作用の精油
女性は運動量も筋肉量も少ない方が多いですね(私もですが(^^;)
老廃物を流すポンプ役の筋肉が少ないということは、身体に老廃物が溜まりやすいということになります。
ですので女性はむくみやすく、その結果冷え性の方が多いです。
そこで、うっ滞除去作用のある精油をマッサージやお風呂に利用して、体の老廃物の滞りを解消しましょう。
うっ滞除去作用のあるおすすめ精油
- シダー
- サイプレス
- パチュリ
- サンダルウッド
女性ホルモンのような働きをする成分が含まれていています。
↑の精油は、そのため、女性ホルモンが原因の疾患をお持ちの方は使わないという禁忌があります。
今回ご紹介するバスソルト、マッサージオイルの精油の濃度であれば、特に問題ないとは思いますが、ご使用の判断は自己責任でお願いします。
シダー
体の中の老廃物を出す作用が強い精油で、マッサージによく使われます。
むくみ、セルライトにも。
血のめぐりをよくする作用もあり、冷えにはぴったりな精油です。
香りは木の香りがしますが、好き嫌いはけっこう分かれるところです。
サイプレス
体の中の老廃物を出す作用があり、むくみの緩和のためのマッサージにもよく使われます。
パチュリー
体の中の老廃物を出す作用があります。
香りが独特なので私自身はあまり使わないですが、好きな方は好きな香りです。
サンダルウッド
体の中の老廃物を出す作用があります。
線香みたいな香りがして香水作りに人気です。
香りが持続するのでマッサージオイルにおすすめです。
血のめぐりを良くする精油
運動不足だと自然と血行不良になりがちで、その結果冷え性になることも多いです。
血行不良は、身体の隅々まで栄養を運べなくなり、冷えだけでなく美容や健康にも悪い影響を与えます。
血液流動作用のある精油を使って、血行不良をやわらげましょう。
血液流動作用のあるおすすめ精油
- シナモン・カッシア
- ブラックペッパー
- グレープフルーツ、レモン、ゆず
どの精油も血液流動作用があり、冷え症によく使われます。
シナモン・カッシア
一応ご紹介しましたが、香りが強く独特で、禁忌があるので使いにくいかもしれません。
シナモン・カッシアの禁忌
皮膚刺激があるので10%以下に薄めて使う
乳幼児、妊婦、授乳中の産婦には使用しない
シナモン・カッシアは学名Cinnamomum cassiaです。
シナモンの樹皮から採れる精油の「シナモン」「シナモンバーク」、葉から採れる精油「シナモンリーフ」とは植物自体が違います。
また、シナモンの葉から採れる精油のシナモンリーフには、血液流動作用はないので、購入する時は間違えないようにしましょう。
ブラックペッパー
消化器系のトラブルにもよく使われます。
心身を活性化させてくれます。
グレープフルーツ、レモン、ユズ
香りも良くて使いやすい精油です。
ただ、これらの精油は光毒性があるので、バスソルトやマッサージオイルに混ぜて使う時は、夜のみに使用します。
日中使う時は、身体に付いてからは4,5時間日光に当たらないようにします。
光毒性とは
精油を肌に付けて紫外線に当たると、肌がシミになったりなどのトラブルを引き起こすこと。
特にグレープフルーツは光毒性を起こす成分を多く含むので注意です。
(公社)日本アロマ環境協会 より
ただし水蒸気蒸留法で採られたグレープフルーツ、レモン、ユズ精油には光毒性はありません。(柑橘系は圧搾法がほとんどです)
神経を活性化させる精油
体の熱を作っているのは筋肉なので、筋肉量が少ないと体の体温そのものが低くなりがちです。
運動をすると同時に、身体や神経を活性化させる精油の力も借りましょう。
心身を活性化させるおすすめ精油
- ラヴィンツァラ
神経を活性化させる精油は他にもありますが、ラヴィンツァラが冷えのレシピに使われることが多いです。
筋肉の疲労にも効果があるので、バスソルトやマッサージにおすすめです。
血管を広げる作用の精油
ストレスで自律神経が乱れたり、体が緊張していてなかなかリラックスできないタイプの方は、筋肉も血管もギュッと縮こまっている可能性があります。
それが原因で血の巡りが悪くなり冷えるということがあります。
そのような場合は、血管拡張作用のある精油を使って、血管を広げ血液の流れを良くしましょう。
バスソルトやバスオイルにしてお風呂で使うとより効果的です。
血管拡張作用のあるおすすめ精油
- マジョラム(スイートマジョラム)
- レモングラス
どちらの精油も神経をリラックスさせて血管を広げる作用があります。
またストレス緩和や誘眠作用もあるので、ストレスや緊張が原因の方は、この精油でゆったりリラックスするといいと思います。
冷え性に効果的なおすすめのアロマの使い方
冷え性におススメのアロマの使い方は
- アロマバスソルトやバスオイルでお風呂に入る
- アロママッサージオイルで足のマッサージオイル
などがあります。
レシピの精油の組み合わせはあくまで一例なので、ご自分で自由に組み合わせて作ってみてください。
アロマのお風呂で温まる・アロマバスソルト
バスソルトに冷え性に効果的な精油を混ぜて、お風呂に入れます。
冷え性をやわらげるバスソルト(2~3回分)
- シダー…3滴
- サイプレス…3滴
- グレープフルーツ…4滴
- 粗塩…50g
粗塩に精油を混ぜて出来上がり
「血流促進&老廃物を流す」ことを狙って精油を選びました。
この方法は精油が直接お肌につく可能性があります。
ここでは粗塩に精油を直接混ぜる方法をご紹介していますが、敏感肌の方やもっと安全にバスソルトを使いたい場合は、こちらの記事を参考にされてください。
末端冷え性の方におすすめの足湯
足が冷えて眠れない時は足湯をしてみましょう。入浴より手軽です。
(なんて言っても自分ではなかなかしないんですよね)
アロマで足湯の方法
大きめの洗面器やバケツにお湯をはり、精油を1,2滴垂らしよく混ぜ、しばらく足をお湯に入れます。
部屋が寒いとすぐにお湯が冷めるので、近くにポットを置いて追い湯をしてもいいですね。
バスソルト同様、この方法はお肌に直接精油が付く可能性があります。
敏感肌の方は、精油をバスオイルや無水エタノールに溶かしてからお湯に混ぜることをおすすめします。
足を温めただけで全身が温まるわけ
足は重力によって血液も老廃物も滞りがちな部分です。
それに加えて女性は筋肉量が少なく、足の血液を心臓まで戻すポンプ機能がうまく行かないことが多く冷えやすいのです。
足湯で足の先を温めることにより、滞っていた血液や老廃物を心臓やリンパ管に戻しやすくし、むくみ解消→冷え解消。
足の先で温まった血液が心臓へ行き全身にめぐるので、足湯だけで全身が温まります。
フットマッサージオイルで冷えの緩和
足の冷えには、足のセルフマッサージもおすすめです。
お風呂や足湯の後にマッサージすると、さらに効果アップです。
足の冷えをやわらげるマッサージオイル(2~3回分)
- ホホバオイル…20ml
- シダー…5滴
- パチュリ…2滴
- サイプレス…5滴
材料を混ぜて出来上がり
足の老廃物を流すことを狙って精油を選びました。
はっきり言って「いい香り~」って感じではありません(^^;
今回は足のみのマッサージオイルで数回に分けて使うので、精油の濃度は少し高くしています。
全身に使う時はの精油の濃度は低くします。
マッサージオイルについての詳しい作り方はこちらの記事を参考にされてください。
フットマッサージの仕方
適量のオイルを手に取り、足先から足の付け根に向かって心地よい圧でなであげます。
ゴリゴリ力を入れなくてもリンパ液は流れます。
アロマは冷え性対策のサブとして活用しましょう
冷え性の原因は、主に
- 運動・筋力不足
- ストレスなどによる緊張・自律神経の乱れ
冷え性の対策としては、運動をする、ストレス解消をするのがまず第一で、アロマは補助的に使いましょう。
やはり自分の筋肉や自律神経の力が一番です!
冷え性に効果的なアロマの作用は
- 体の老廃物を流す精油
- 血管を広げる精油
- 血のめぐりを良くする精油
- 神経を活性化させる精油
などがあります。
使い方は
- アロマバスソルト
- アロマで足湯
- マッサージオイル
などがあります。
まずは運動やストレス解消を行うのが第一で、そこへアロマテラピーを加えるとさらに効果アップです。
上手にアロマの力を借りて快適な毎日を送りましょう。