少し足がむくんでいる時、肩が痛い時、ぐっすり眠りたい時、好きな香りでセルフマッサージをしてみたいけど、アロママッサージオイルってどうやって作るの?
そんな疑問をお持ちの方に向けて、アロマ歴14年、アロマインストラクターの著者が安全なアロママッサージオイルの作り方をご紹介します。
好きな香りでオリジナルのアロママッサージオイルを作って、心身ともに癒されましょう。
アロママッサージオイルの作り方

アロママッサージオイルの材料
約全身1回分(1%濃度)
- 植物油・・・20ml
- 精油・・・4滴
- 遮光瓶(保存用)

植物油(キャリアオイル)
キャリアオイルやベースオイルとも呼ばれ、植物から抽出された油脂のことです。
食用ではなく化粧品油を選びます。
精油を希釈するために使いますが、植物油そのものにも良い効果があります。
マッサージオイルによく使われる植物油は、ホホバオイル、ファーナスオイル、グレープシードオイル、スイートアーモンド油などがあります。
植物油を使う目的が、マッサージだけでなくクリームなども作るのであれば、酸化しにくく保湿性もあるホホバオイルが使いやすいかなと思います。
ベビーオイルなどは植物油ではなくミネラルオイルなので、アロマテラピーでは普通は使用しません。
精油(エッセンシャルオイル)

体に塗るので「精油」「エッセンシャルオイル」と表記されているものを使用します。
「アロマオイル」と書かれているものは精油以外の人工香料やオイルなどが混ざっているのでマッサージオイルには使用しません。

遮光瓶
アロママッサージオイルが余った時の保存用の瓶です。
植物油も精油も酸化しやすく、日光にあたると変質しやすいので遮光瓶で保存します。
マッサージオイルの保存期間は2週間程度ですが、使い切れる分をその都度作るのが理想です。
アロママッサージオイルの作り方
では実際に作っていきましょう。
1・ビーカーに精油を4滴いれます

2・植物油を20ml入れます

3・混ぜ棒でよく混ぜて出来上がり

4・保存用の遮光瓶に入れます。2週間程度で使い切ります。

アロママッサージオイルの使い方
マッサージの仕方については長くなるので別の記事で詳しく書く予定です。
作ったマッサージオイルを手のひらにとり、両手で温めて足や手など気になる部分に塗ります。
末端から内側へ(手足・指先から心臓部へ)力を加えず塗ってなでるだけで十分です。
精油は何滴入れればいいの?
アロママッサージオイルは全身または広い範囲に塗ることを想定して、精油の濃度は低くしていますが、それでも十分リラックスできます。
体全体に使う場合は2%まで、足や手などの部分的に使う場合は3%まで、顔のマッサージに使う場合は1%までにしましょう。
植物油の量 | 10ml | 20ml | 30ml | 50ml |
0.5%濃度の精油の量 | 1滴 | 2滴 | 3滴 | 5滴 |
1%濃度の精油の量 | 2滴 | 4滴 | 6滴 | 10滴 |
2%濃度の精油の量 | 4滴 | 8滴 | 12滴 | 20滴 |
3%濃度の精油の量 | 6滴 | 12滴 | 18滴 | 30滴 |
赤ちゃん、子供のマッサージ
赤ちゃんや子供は大人よりも皮膚が薄く、内臓の機能も十分でないため、精油の影響を強く受けやすいです。
また精油の香りを好きな子供もめったにいません(たまーーにしか出会ったことがありません)。
そのような理由から3歳未満のお子さんには無理に精油を使わずに、植物油だけでマッサージをしましょう。
3歳以上のお子さんには、香りが好きというのであれば大人の半分の量で作ってみてください。
どちらにしても人の手でマッサージされることで幸せホルモンが分泌され免疫もアップしますし、寝つきがよくなります。
マッサージオイルのための精油を選ぶ時の注意点
精油をマッサージオイルに使う時には好きな精油を選んでいいのですが、注意が必要なものがいくつかあります。
皮膚刺激のある精油
皮膚刺激のある精油・・・クローブ、シナモン、オレガノ、ウィンターグリーンなど
まぁまぁ皮膚刺激のある精油・・・レモングラス、ユーカリ・レモン、ペパーミント、ティートゥリー、シトロネラ、リトセア、柑橘系など
敏感肌の方や顔には濃度を低くするか避けた方がいいです。
光毒性のある精油
レモン、グレープフルーツ、ベルガモット、ライム、アンジェリカなどは光毒性があります。
光毒性とは精油を付けて日光にあたるとシミになったり荒れたりすることです。
光毒性のある精油を使う場合は、4,5時間日光に当たらないようにするため夜のマッサージが向いています。
もしくは光毒性の成分を抜いたフロクマリンフリーの精油を使います。
パッチテスト
体の広い範囲にオイルを塗るので、心配な方はパッチテストをすると安心です。
作ったマッサージオイルを腕の内側に塗り24時間から48時間様子を見ます。
赤くなったりかぶれたりしたらそのオイルは使わないようにしましょう。
アロママッサージの目的別おすすめ精油
目的別におすすめの精油をご紹介します。皮膚刺激や濃度に気をつけながら、好きな香りをブレンドしてみてください。
肩こり、腰痛、全身のコリ
ローズマリー・カンファー、ユーカリ・レモン、レモングラス、ペパーミント、ラベンダー・アングスティフォリア、ウィンターグリーン、ジュニパー、イランイラン、ローレルなど
むくみ
シダー、サイプレス、アカマツヨーロッパ、ブラックスプルース、ジュニパー、パチュリーなど
安眠・リラックス(背中や頭、みぞおちなど)
ラベンダー・アングスティフォリア、イランイラン、プチグレン、カモマイル・ローマン、ベルガモット、マンダリン、リトセア、ラヴィンツァラ、マジョラムなど
免疫アップ(背中やデコルテ、みぞおちなど)
ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリー、ニアウリ・シネオール、パルマローザなど
お腹周りのダイエット(お腹周り)
ローズマリー・カンファー、ユーカリ・レモン、ユーカリ・ディベス、レモングラス、グレープフルーツなど
オリジナルの香りでリラックスタイムを
アロママッサージオイルの作り方をご紹介してきました。
好きな香りを楽しみながら、かつ心身に作用するアロママッサージオイル。
ぜひアロマを毎日の生活に取り入れて心身ともに健康に過ごしましょう。