気温が下がり乾燥してくると気になるのは風邪やインフルエンザですね。
「今朝ちょっと喉が痛いな」くらいだと病院に行くほどでもありませんが、そんな時こそケアをして症状が軽いうちに復活したいもの。
そして風邪の季節は予防も万全にしていたいですよね。
そんな「風邪かな?」という時の初期症状の緩和や予防に役にたつのがアロマテラピーです。
この記事はアロマテラピー歴14年の著者が、アロマを用いて風邪の季節を乗り切る方法を書いています。
アロマの力を借りて風邪の季節を楽しく元気に過ごしましょう!
風邪の季節におすすめアロマ3種類

風邪対策に使える精油はたくさんありますが、アロマ初心者の方が多く読まれていることを想定して、今回はこの3本に絞ります。
- ラヴィンツァラ
- ユーカリ・ラディアタ
- ティートゥリー
この3本がおすめの理由は
- 呼吸器系のトラブルへの作用がある
- 免疫アップをする
- 抗ウイルス作用に優れている
- お手頃価格
などがあります。
また香りもスッキリしていて子供から高齢の方まで使いやすいです。
ラヴィンツァラ

ラヴィンツァラは1,8シネオールという成分を多く含み、風邪の季節にぴったりな精油です。
1,8シネオールは免疫を調整する作用や炎症を抑える作用があり、1,8シネオールを多く含む精油は風邪の季節によく使われます。
その精油の中でもラヴィンツァラは免疫刺激作用がダントツなのです。
禁忌もなく子供から高齢の方まで安心して使えるやさしい精油ですので、「ちょっと喉が痛い気がする」とかウイルス対策にぜひ使っていただきたい精油です。
ユーカリ・ラディアタ

ユーカリ・ラディアタもラヴィンツァラ同様、1,8シネオールという成分を多く含む精油です。
抗カタル作用や去痰作用に優れ、市販されているヴィックスヴェポラップに「ユーカリ油」が使用されていることは有名ですね。
ユーカリ・ラディアタも禁忌がなくやさしい精油なので、子供から高齢の方まで安心して使えます。
ユーカリには数種類あります。
・ユーカリ・ラディアタ
・ユーカリ・グロブルス
・ユーカリ・レモン
・ユーカリ・ディベス など。
ここでご紹介しているのは「ユーカリ・ラディアタ」ですので、間違えないように気をつけてください。
ティートゥリー

あらゆる場面で活躍してくれるティートゥリーですが、風邪の季節にもお役立ちな精油です。
抗ウイルス作用、免疫調整作用、呼吸器系のトラブルに優れています。
禁忌はないのですが、お肌に付ける場合は皮膚に刺激を感じる可能性もありますので、3歳未満のお子さんや敏感肌の方は薄い濃度で使用することをおすすめします。
肌につけない場合は特に何も注意することはありません。
アロマで風邪の季節の予防と対策
では実際に、ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリーを使ってどのように予防や対策をするのか、ご紹介していきましょう。
まずブレンドエッセンシャルオイルを作っておこう

ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリーを好きな割合でブレンドしたものを作っておきましょう。
もちろん単体でもいいです。1つブレンドを作っておけばいろいろ使えて便利です。
作り方はラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリーをお好みで遮光瓶に入れていくだけです。
例)風邪の季節のアロマブレンド
ドロッパー付きの5ml遮光瓶に
ラヴィンツァラ 20滴
ユーカリ・ラディアタ 20滴
ティートゥリー 10滴 を入れて軽く振って出来上がり。
このブレンドは一例ですので、お好みで割合は変えてください。
このブレンドをいろんな場面で使っていきます。
お部屋に拡散させてお部屋のウイルス対策をする

ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリーは抗ウイルス作用があると同時に、成分的に空気中に揮発しやすい香りです。
なので香りの成分が空気中に拡散しやすく、漂っているウイルスの力を弱めやすいのです。
アロマディフューザーやアロマランプなどでお部屋に拡散させることで、お手軽に風邪対策ができます。
さらにこの3本は呼吸器系のトラブルにも効果が期待できるので、鼻が詰まっているとか喉が痛い時などにもいいですね。
免疫アップも期待できるので、これらの精油の香りを嗅ぐだけで風邪対策ができます。
レモンやオレンジ・スイートなどの柑橘系の精油も、高くはないけど抗ウイルス作用があります。
柑橘系の精油は空気清浄作用もあるので、お部屋に拡散させる時はこのブレンドと柑橘系を組み合わせるのもいいですね。
喉が痛い、咳が出る、鼻が詰まっている時にアロマスチーム

呼吸器系のトラブルがある時におすすめしているのがアロマスチームです。
マグカップにお湯をはり、このブレンドを1,2滴たらします。
目を閉じて蒸気を鼻から吸い込みます。
香りの成分が気道に入り、呼吸器系のトラブルの緩和や免疫アップに役立ちます。
アロママスクスプレーを作る

無水エタノールと精製水をプラスして、マスク用のスプレーを作れます。
アロママスクスプレーの作り方はこちらに書いています。

小瓶に入れて持ち歩く

風邪の季節のアロマブレンドをコットンに1,2滴垂らし、小瓶に入れます。
アロマコットン入りの小瓶を持ち歩くことで精油を持ち歩かなくても、外出先で香りを嗅ぐことが出来ます。
免疫アップをはかりたい時期にちょこちょこ嗅ぎましょう。
市販のマスク用シールに垂らしマスクに貼る

市販のマスク用シールに、作ったアロマブレンドを垂らしマスクに貼ってウイルス対策が出来ます。
マスク用のシールは、アロマの香り付きのものはたくさん販売されているけど、香りがついていないものは無印良品しか見つけられませんでした。
抗菌アロマスプレーを作る

ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリーを使ってアロマスプレーを作るのもおすすめです。
アロマスプレーはマスク用、抗菌用、ルームスプレー用など目的に合わせて使えます。
マスク用スプレーやルームスプレー用のスプレーはこちらに詳しく書いていますので参考にされてください。

また、マスク用スプレーを作るのがめんどう、精油や材料をそろえるのが大変という時は、アロマメーカーが作ったマスク用スプレーを使うのもお手軽でいいですよ。
香りも計算されてブレンドしてありますし、抗菌・消臭効果のある精油を使ってあります。
かんたん抗菌アロマスプレーの作り方

材料
- 消毒用アルコール 10ml
- ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリーなどの精油 2滴
- ガラススプレー瓶
作り方
ガラススプレーボトルに消毒用アルコール、精油を2滴入れてよく振って出来上がり。
抗菌スプレーは普通のアロマルームスプレーの作り方で作ることも出来ます。
が、わたしが実際使った実感ですが、抗菌スプレーを使う時って外出先で何か食べる前などが多いんですよね。
その時に手にアロマスプレーを使うと、香りが自分や一緒にいる方の食事の妨げになったりして、あまりよくなかったのです。
そこで普通に消毒用エタノールに精油をほんの少し入れる程度にして持ち歩いています。
喉の痛みや咳にジェルを塗る

うちの子が小さいころから常備しているジェルで、「喉が痛い」と言った瞬間から喉に塗り続けて十数年。
うちでは免疫アップを期待しているのとぐっすり眠らせることが目的なので、うちの子用にはラヴィンツァラ一択ですが、ユーカリ・ラディアタやティートゥリーでももちろんいいですし、数種類ブレンドしてもいいと思います。
喉用ジェルの作り方
材料
・ジェル基材 10g
・精油(ラヴィンツァラ、ユーカリ・ラディアタ、ティートゥリー) 合計6~10滴
・保存容器
作り方
ジェル基材に精油を混ぜるだけで出来上がり!


初めて使う方や小さいお子さんは6滴から始めてみましょう。喉周りに塗るので慣れないと目がショバショバしますので始めは少なめがいいです。
初期の喉の痛みや咳が出るときなどに、喉まわりに塗ります。
2週間以内に使い切ります。そのため作る量は少なめにします。
アロマで楽しく風邪の季節を乗り切ろう
風邪対策のアロマと使い方についてご紹介してきました。
ちょっと喉が痛いくらいだから病院に行くほどではない、日常から風邪予防したい、そんな時にぜひアロマテラピーを使っていただきたいです。
ただし、アロマテラピーは医療ではありませんので、アロマで治そうとしないでくださいね。
あくまで補助的に使って風邪の季節を楽しんで乗り切りましょう。
アロマについてもっと学びたくてアロマの資格を検討中の方はこちらの記事を参考にされてください。

