アロマショップのサイトを見ていると、ローズマリーの後に「シネオール」や「カンファー」と書いてある精油を見かけませんか？
同じローズマリーだろうと思って適当に使うと、期待していた効果が得られないことがあります。
違いを知って使い分けるとさらにアロマテラピーが楽しくなりますよ。
この記事でわかること
- ローズマリーのシネオールとカンファーの違い
- ローズマリー・カンファーの効果や使い方
ローズマリー・シネオールとカンファーの違い | ケモタイプ精油
見た目も学名も全く同じ植物なのに、精油を採ると成分が全然違うことがあります。
そのような精油をケモタイプ精油と言います。
ローズマリ―もケモタイプ精油で、植物の見た目は全く同じローズマリ―なのに精油にすると成分が違うものがあるのです。
ローズマリー（Rosmarinus officinalis）から採れる精油は３種類あります。
- ローズマリー・シネオール
- ローズマリー・カンファー
- ローズマリー・ベルべノン
成分が違えば香りも作用もそれぞれ違うので、「ローズマリー」の後に続く名前を確認して選ぶことが大切です。
| 種類 | 特徴づける成分 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| ローズマリー・シネオール （Rosmarinus officinalis CT (Cineole)） | 1,8シネオール （35～55%） | ・呼吸器系のトラブル ・集中力アップ |
| ローズマリー・カンファー （Rosmarinus officinalis CT (Camphora)） | カンファー （20%くらい） | ・肩こり ・ダイエット |
| ローズマリー・ベルべノン （Rosmarinus officinalis CT (Verbenone)） | ベルべノン （10%くらい） | お肌のトラブル |
ローズマリー・シネオールにも「カンファー」は含まれているし、ローズマリー・カンファーにも「1,8シネオール」は含まれています。
ローズマリー・シネオールについては別の記事で詳しく書いているので参考にしてください。
では、ローズマリー・カンファーについて詳しく紹介しますね。
ローズマリー・カンファー精油の効能と使い方
ローズマリー・カンファー精油は主につぎのような用途で使われます。
ローズマリー・カンファーの主な効果や用途
- 筋肉の痛み
- ダイエット
ローズマリー・カンファーは「香りを嗅ぐ」よりは、「キャリアオイルに混ぜて身体に塗る」使い方のほうが多いです。
肩こり・腰痛・筋肉痛
ローズマリー・カンファーは凝り固まった筋肉を柔らかくする作用があるので、肩こり・腰痛・筋肉痛などによく使われます。
下のレシピのようにキャリアオイルに入れて肩こりや腰痛に塗ったり、マッサージするといいですよ。
肩こり・腰痛・筋肉痛をやわらげるオイル
- ローズマリー・カンファー…3滴
- ユーカリ・レモン…3滴
- ホホバオイル…10ml
ユーカリレモンはレモングラスに替えてもいいです。
ダイエットにも大活躍
ローズマリー・カンファーはダイエットを目的としたマッサージオイルにもよく使われます。
下のレシピはわたしがいつも作っているレシピなので、ほかの精油がない場合はローズマリー・カンファーだけでもいいんです。
セルライトさよならオイル
- ローズマリー・カンファー…2滴
- ユーカリ・レモン…2滴
- グレープフルーツ…2滴
- ユーカリ・ディベス…2滴
- ホホバオイル…10ml
脂肪が気になる部分に塗ったりマッサージをしますが、その後にストレッチや有酸素運動をしないといけません(笑)
ダイエットオイルについてはこちらに詳しく書いているので参考にしてください。
禁忌 | 妊婦さんや乳幼児など
ローズマリー・カンファーは使ってはいけない人がいます。
ローズマリー・カンファーの禁忌
乳幼児、妊婦さん、授乳中の方、高齢者の方、てんかん患者さんは使用しません。
ただ、ここでいう禁忌とは高濃度で使う場合のことで、「香りを嗅いでしまった」とか「知らずにマッサージオイルに使ってしまった」くらいなら問題ありません。
あまり使われないですがローズマリー・ベルべノンも紹介します。
ローズマリー・ベルべノン精油の効能と使い方
ローズマリー・ベルべノン精油は主に「お肌のトラブル」「スキンケア」に使われます。
ローズマリー・シネオールやローズマリー・カンファーに比べると、あまり知られていないし使う頻度も多くありませんが、一応紹介しておきます。
下のレシピはあかぎれやしもやけに塗るといいクリームです。
あかぎれ・しもやけクリーム
- ローズマリー・ベルべノン…9滴
- ラベンダー・スピカ（スパイクラベンダー）…9滴
- ミツロウワックス（ビーズワックス）…6g
- ホホバオイル…24ml
ミツロウクリームの作り方はこちらを参考にしてください
手作りのスキンケアオイルにも使われることが多いです。
下のレシピは敏感肌・乾燥肌・シワが気になる肌におすすめのオイルです。
美容オイル
- ローズマリー・ベルべノン…1滴
- パルマローザ…1滴
- ローズウッド…1滴
- ホホバオイル…10ml
数滴をスキンケアの仕上げに塗ります。
シワの予防の場合はホホバオイルをローズヒップオイルに変えるとより効果的です。
スキンケアのオイルについてはこちらに詳しく書いているので参考にしてください。
ニキビのケアにも使えます。
ニキビ用オイル
- ローズマリー・ベルべノン…3滴
- ティートゥリー…3滴
- ホホバオイル…10ml
適量をニキビに塗ります。
ロールオンタイプの瓶に入れると使いやすいです。
使うのを注意したほうがいい人
ローズマリー・ベルべノンはローズマリー・カンファーほどではありませんが、使用するにあたり注意が必要な人がいます。
ローズマリー・ベルべノンの注意事項
乳幼児、妊婦さん、授乳中の方、高齢者の方、てんかん患者さんが使う場合は、低濃度で使用する。
また長期間に続けて広範囲に使わない。
スキンケアに使う程度なら大丈夫だと思いますが、注意事項に該当する人は長期間使い続けることは避けたほうがいいでしょう。
ローズマリーの精油を購入するときに知っておきたいことがあります。
ローズマリーカンファーやベルべノン精油の選び方
ローズマリー精油はケモタイプ精油なので、購入するときは「ローズマリー」の後の文字を見て選びます。
ローズマリー・シネオール…Rosmarinus officinalis CT (Cineole)
ローズマリー・カンファー…Rosmarinus officinalis CT (Camphora)
ローズマリー・ベルべノン…Rosmarinus officinalis CT (Verbenone)
ただ、ここまで分けてあるメーカーは少なくて、「ローズマリー」しか書いてないことが多いです。
ローズマリーの後の文字まで書いてあるなかで、わたしが使ったことがある精油メーカーのものを紹介するので参考にしてください。
| メーカー | 種類 | 金額 |
|---|---|---|
| 生活の木 10ml | シネオール | 2,200円 |
| カンファー | 2,200円 | |
| フロリハナ 15g | シネオール | 1,320円 |
| カンファー | 2,145円 | |
| ベルべノン | 3,795円 | |
| フィネッサンス 10ml | シネオール | 1,760円 |
| カンファー | 2,200円 | |
| ベルべノン | 2,640円 | |
| プラナロム 10ml | シネオール | 2,640円 |
| カンファー | 3,300円 | |
| ベルべノン | 7,040円 |
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ローズマリー・シネオールとカンファーの違いを知って使い分けよう
ローズマリー・シネオールとローズマリー・カンファーは成分も香りも違います。
それぞれに得意分野が違うので、違いを知って使い分けるといいですね。
購入するときはローズマリーの種類に気をつけましょう。
