この記事は「アロマで蚊よけって効かないんじゃない?」について書いたものです。
夏が近くなると毎年出る「アロマで蚊よけ」の話題。
ただ、「アロマで蚊よけスプレー作ったけど、めっちゃ蚊に刺されたんですけど?」っていう経験をお持ちの方、いらっしゃるのでは?
アロマテラピーを習い始めたころ、親戚のバーベキューに参加するために、習いたての蚊が嫌う精油を使って蚊よけスプレーを作ったんです。
その結果、、、
めっちゃ刺されまくりました~(笑)
スプレーを使った親戚からも
と言われ、小さくなりました・・・。
と思い、ジェルにしてみたり、ミツロウクリームにしてみたり(それは効果がありましたがベタベタする)。
そして、いろいろ試してみてわかったことがあります。
蚊よけスプレーしたって素肌を露出してたら刺される
って当たり前やーん!!
と思ったあなたへ説明しましょう。
夏なので半袖半ズボン(ズボン…)で肌の露出が多い
↓
肌にスプレーするから精油の濃度は最大でも3%だった
つまり
のではないかと思いました。
なので結局は暑くても肌の露出は避け、精油の濃度を高くして、衣類にスプレーする方法に落ち着きました。
この記事では「わたしが行きついた蚊よけスプレーの作り方」をご紹介します。
蚊にさされた後に役に立つかゆみ止めジェルの作り方もあわせてご紹介します。
この記事でわかること
蚊よけにおすすめな精油
蚊よけスプレーと蚊に刺された後のジェルの作り方
市販の蚊よけスプレーを使うのに抵抗がある方には、ぴったりな方法だと思います。



蚊が嫌いなおすすめ精油

では蚊が嫌いな精油についてご紹介していきます。
蚊が嫌いな精油おすすめその1
蚊が嫌う精油の成分には次のようなものがあります。
- シトロネラール
- シトラール
- シトロネロール
これらの成分には昆虫忌避作用があります。
この昆虫忌避作用の成分を多く含む精油、つまり蚊が嫌いな精油は
- ユーカリ・レモン(ユーカリ・シトリオドラ)
- シトロネラ(シトロネラ・ジャワ)
- レモングラス
- リトセア(リツエアクベバ)
- ゼラニウム
などがあります。
蚊が嫌いなおすすめ精油が、蚊が嫌う成分をどれくらいの量を含むのか表にしてみました。
シトロネラール | シトラール | シトロネロール | |
ユーカリ・レモン | 70%~85% | ||
シトロネラ・ジャワ | 35%~50% | 5~15% | |
レモングラス | 70%~80% | ||
リトセア | 55%~70% | ||
ゼラニウム | 25%~40% |
参考文献:NARDケモタイプ精油事典
この表を見ると、蚊が嫌いな成分をたくさん含んでいるのは、ユーカリ・レモンがダントツですね。
ゼラニウムは虫除けで有名だけど、蚊が嫌う成分はそこまで多くないことがわかります。
実際わたしがどの精油を蚊よけとして使っているのかというと、
- ユーカリ・レモン
- シトロネラ・ジャワ
- レモングラス
の3本です。
どれか1本だけ購入するとしたらユーカリ・レモンをおすすめします。
では、わたしがよく使う3本だけ詳しくご紹介します。
ユーカリ・レモン
ユーカリ・シトリオドラまたはレモン・ユーカリとも呼ばれます。
メーカーによって呼び方が違うだけで同じ精油です。
ユーカリ・レモンという名前がついているだけあって、レモンのような香りがします。
ユーカリは種類が多く
- ユーカリ・レモン
- ユーカリ・ラディアタ
- ユーカリ・グロブルス
- ユーカリ・ディベス
などがあります。
虫が嫌いな成分を含む精油はユーカリ・レモンです。
他のユーカリを選んでしまうと、蚊が嫌いな成分を含んでいないので虫よけ効果は期待できません。
ですので、精油を選ぶ時には「ユーカリ」だけで記載されている精油ではなく、
- ユーカリ・レモン
- レモン・ユーカリ
- ユーカリ・シトリオドラ
とユーカリの後の名前まで書いてあるものを選ぶようにしましょう。
シトロネラ・ジャワ
シトロネラ・ジャワは「プラナロム」という精油メーカーの呼び方で、他の精油メーカーだと「シトロネラ」が多いです。
学名が「Cymbopogon winterianus」ということを確認すると間違いないですね。
※プラナロムのシトロネラは、シトロネラ・ジャワとは全然違う成分です。
香りも独特ですし他に用途が特にないので、「香りがとっても好き」という方以外はわざわざ購入しなくてもいいかも。
レモングラス
リラックス効果もあるので夜の芳香浴にもいいですね。
蚊よけの他には「筋肉の痛み」用のオイルなどに使えます。

蚊が嫌いな精油おすすめその2
蚊よけ効果としては弱いですが一応蚊が嫌う成分とされているのが、メントールという成分です。
メントールを多く含む精油は
- ペパーミント
- アルベンシスミント
です。
虫よけスプレーによく使われる「ハッカ油」も、同じくメントールを多く含んでいます。
ミントの香りは人気があり、体感温度を4℃下げると言われ夏には使いたい精油ですよね。
ただ
妊婦さん、授乳中のママ、3歳未満のお子さん、てんかん患者さんには使えません。
それはペパーミント、アルベンシスミントがℓ-メントンという成分を多く含み、そのℓ-メントンに神経毒性や堕胎作用があるからです。
ハッカ油の禁忌は詳しくないのですが、ハッカ油もℓ-メントンを多く含むので禁忌があると考えられます。
普通に芳香浴に使うとか、3%濃度のルームスプレーくらいだったら問題ないと思います。
しかし今回紹介するスプレーは濃度を高くしているので、禁忌にあたる方は使わないようにしましょう!!

悲報:蚊は嫌いだけど蜂が寄ってくる精油

さて蚊が嫌いな香りについてご紹介してきましたが、残念なことに
という香りがあるのです。
キャンプなどのレジャーに出かける場合は蜂にも気を付けたいですよね。
そのような場合はこれから紹介する精油は使わない方がいいです。
蜂を寄せ付けてしまう香り
- シトロネラ(シトロネラ・ジャワ)
- ゼラニウム
- レモングラス
- リトセア(リツエアクベバ)
これらの精油は、蜂のフェロモンと同じ成分を含むので、蜂が寄ってきてしまいます。
なので蜂がいる場所には向かないのです。
ということは、
場合に使える精油は、消去法で言うと
- ユーカリ・レモン
- ペパーミント、アルベンシスミント、ハッカ油
になります。
ここは使う場所や目的によって精油を選んでみてくださいね。
私のように朝夕の畑の草むしりにしか蚊よけスプレーを使わないのであれば、蜂とか関係ないのでどれを使ってもいいんです。
アロマを活用した蚊よけスプレーを手作りしてみよう

ではアロマで蚊除けスプレーを作ってみましょう。
私の経験上、一番よかったレシピをご紹介します。
肌用ではなく衣類の上からスプレーする用です
蚊よけスプレーの材料・肌に付けないタイプ
蚊よけスプレーの材料・肌に付けないタイプ(50ml・10%濃度)
- ユーカリ・レモン精油 50滴
- シトロネラ・ジャワ精油 50滴
- 無水エタノール 30ml
- 精製水 20ml
- スプレー容器 50ml
- 計量用ビーカー
精油は例として今回はユーカリ・レモンとシトロネラ・ジャワを使用していますが、虫よけ効果のあるお好きな精油を使ってください。
精油は天然成分100%の精油、またはエッセンシャルオイルを使用します。
精油とアロマオイルのちがいはこちら↓

材料や容器についてはこちらを参考にされてください↓

蚊よけスプレーの作り方
今回はスプレー容器に直接材料を入れる方法です。
蚊よけスプレーの作り方
- スプレー容器に直接精油合計100滴入れ、軽く混ぜる
- スプレー容器に無水エタノールを30ml入れ、精油と無水エタノールを混ぜる
- 精製水20mlを加え振る
スプレー容器に精油を合計100滴入れ、軽く振って混ぜます。
(ビーカーで作ってもいいけど、ビーカーに精油が少し残るのがもったいないので、私はスプレー容器で作っています)
スプレー容器に無水エタノールを30ml入れ、1度ノズルを閉めてよーく振ります。

ノズルを開けて、精製水20ml(スプレー容器の上部まで)を加え、再びノズルを閉めてよーく振ります。

出来上がり

衣類全体にスプレーします。肌にはスプレーしません。
こちらには一般のアロマスプレーの作り方をご紹介しています↓

アロマで蚊よけスプレーを作る注意点
アロマで蚊よけスプレーを作るときに、いくつか注意点があります。
このレシピはお肌にスプレーしない
先ほども言いましたが、このレシピはあくまでも衣類の上からスプレーするものです。
お肌に直接スプレーすることは想定していません。
洋服がシミになる可能性があります
衣類にスプレーするとシミになる可能性もあります。
シミになってもいい洋服のときだけスプレーしましょう。
禁忌のことも頭に入れておこう
ペパーミントやアルベンシスミント、ハッカ油のみで作る場合は、禁忌のことも念頭に置いてください。
(今回のレシピは精油の濃度が濃いため)
上記にあてはまる方は、今回のレシピは使わないようにしましょう。
そんな場合は、ハーブウォーターをおすすめします。

ハーブウォーターとは精油を抽出する際に採れる副産物で、精油より作用も香りもやさしく化粧水として使えるものです。
ハーブウォーターの中で、ユーカリ・レモンウォーター、レモングラスウォーターは精油同様、蚊が嫌いな成分を含んでいますので、蚊よけスプレーとして使用できます。
蚊に刺された後にもスプレーしておくと痒みを抑える効果があります。
でも顔だけは蚊よけスプレーが出来なくて、結果おでこを2,3か所蚊に刺されていました。
そこで、ユーカリ・レモンウォーターを顔にスプレーして草むしりに挑んでみたところ、顔を蚊に刺される回数は減りました。
https://www.instagram.com/p/CRqYXJGho5r/?utm_source=ig_web_copy_link
2週間以内に使い切る
手づくりスプレーの材料は天然素材で保存料などが入っていません。
日持ちしないのでなるべく2週間以内に使い切りましょう。
無水エタノールと精油が化学反応によって、精油の昆虫忌避作用が弱まるという説があるんです。
その化学反応によって、精油がいい香りになるけど昆虫忌避作用は弱まるらしいです。
香水に無水エタノールを使うのもその理由だし。
なので、蚊よけスプレーを作ったらなるべく早めに使い切りましょう!!
蚊よけの香りがキライだったらムリに使わない
人にはそれぞれ体質や体調によって、香りの好き嫌いがあります。
なので蚊よけの香りがどうしても嫌いな方もいらっしゃると思います。
その場合はむりして使わないようにしましょう!
具合が悪くなります。
蚊にさされたら?かゆみ止めジェルもセットで作ろう
虫除けスプレーをしても蚊に刺されることってもちろんあるんですよね。
蚊に刺された時にすぐに塗れるように、虫刺され用ジェルを作っておくと便利です。
かゆみ止めジェルの材料

かゆみ止めジェルの材料(10g 5%濃度)
- ペパーミント精油 3滴
- ユーカリ・レモン精油 7滴
- ジェル基材 10g
- クリーム容器
材料や容器についてはこちらを参考にされてください↓

かゆみ止めにおすすめな精油は
- ペパーミント
- ユーカリ・レモン
です。
かゆみ止めジェルの作り方
では、かゆみ止めジェルの作り方をご紹介します。
容器に直接ジェル基材を入れます

写真では11g入ってしまってますが、このくらいの誤差は問題ないです(笑)
そこへペパーミント精油とユーカリ・レモン精油を入れます

よく混ぜたら出来上がりです。

かゆみ止めジェルの使い方
蚊に刺された部分に塗ります。
(蚊でなくてもかゆい部分にも使えます)
ジェルを肌に薄く伸ばせば虫除けジェルとしても使えます。
(でもベタベタするかも)
ユーカリ・レモンのハーブウォーターで薄めると、ジェルウォーターになって伸びやすくなります。
https://www.instagram.com/p/CSRASW7BGcz/?utm_source=ig_web_copy_link
どうせなら効く蚊よけスプレーを作りたい
わたしの経験上、いちばんよかった蚊よけの精油についてお伝えしてきました。
わたしが蚊よけに使っている精油は
- ユーカリ・レモン
- シトロネラ・ジャワ
- レモングラス
結局この3本です。
このなかでも1本だけおすすめするなら「ユーカリ・レモン」です。
禁忌にあたらないなら
- ペパーミント
- アルベンシスミント
- ハッカ油
もおすすめです。
蚊よけの精油の香りが苦手な方は、無理に使わないようにしましょう。
好きな香りを使って蚊よけスプレーを作って楽しんでみてくださいね(^^♪
ここまで読んで作るのがめんどくさくなった方は、精油を使ったボディミストを購入するのが手っ取り早いです(笑)↓
虫が近寄りがたい天然芳香成分を配合したボディ用ミスト