この記事ではアロマテラピーでストレスケアをする方法をお伝えします。
私も職場の人間関係にはかなりストレスを感じるタイプです。
(だからフリーランスになったのですが)
アロマテラピーでストレスがなくなるわけではありませんが、ストレスを受けている心身の状態を緩和することは期待できます。
あなたに合ったアロマテラピーを使ったストレスケアを見つけてください。

ストレスにアロマテラピーが効果的な理由
アロマテラピーは自律神経を整えるのが得意
アロマテラピーでのストレスケアは、アロマの香りを嗅いでストレスを消すわけではありません。
主に自律神経を整えることによるストレスケアになります。
自律神経ってとっても大事です。
ストレスを受けすぎるとこんなふうになりませんか?
- 頭がカーっとなり攻撃的になる
- 胃がキリキリ、ギューッとなる
- 夜眠れなくなる
- 常に緊張する、動悸がする
- 涙が止まらなくなる
- 食欲がなくなる
・・・まぁ、全部私のことですが。
ストレスを受けたらこんなふうになるのは、脳の命令によって自律神経の働きが大きく乱れているからです。
ストレスを受け続けると、メンタル的な支障だけでなく、自律神経の乱れによって身体にも支障が出てきます。
そしてアロマテラピーは自律神経を整えることが得意なんです。
なので、自律神経を整える精油を使うことがストレスケアになる、ということです。
ストレスを受けたらイライラする?落ち込む?
ストレスを受けた状態は大きく2種類にわけて考えます。
同じストレスを感じると言っても
- イライラ!カリカリ!となる人
- ストレスを感じて気分が落ち込む人
この2パターンがあると思います。
あなたはどちらですか?
イライラ・カリカリする人
イライラカリカリする=神経が高ぶっている。
こういう時は神経を落ち着かせる精油を使います。
ストレスを感じて気分が落ち込む人
気分が落ち込んでいる=神経が鎮静していること。
こういう時は神経を高揚させるような精油を使います
周りはすごく迷惑だと思うので、だいたい神経を鎮静させる精油を嗅いでいます(汗)
イライラ!カリカリ!攻撃的になるストレスの時に役立つ精油

イライラ・カリカリしている時は自律神経の交感神経が優位になっている状態です。
交感神経が優位とは「今から狩りにいくぞ!」という戦闘モードのこと
神経が高ぶっています。
初期のストレスはこちらのタイプが多いのではないかと思います。
そんな時は神経を落ち着かせる作用の精油を使いましょう。
神経を落ち着かせる精油
- イランイラン
- カモマイル・ローマン
- プチグレン
- ベルガモット
- マンダリン
- ラベンダー
- リトセア
- マジョラム
- レモングラス など
誘眠作用もあるので、どちらかというと夜のリラックスタイムにおすすめです。
でもイライラカリカリが止まらないようでしたら、日中に使ってもOKです。
というか周りのためにもむしろ使ってください。
イランイラン
イランイランはたくさんの成分が含まれています。
その中には
・神経を落ち着かせる作用のもの
・神経を活性化させるもの
があり、その相乗効果で精神を安定させることが期待できます。
カモマイル・ローマン、ラベンダー
神経を落ち着かせる成分を多く含んでいます。
イライラカリカリと興奮した時に気持ちを鎮めてくれます。
プチグレン、マンダリン
この2つの精油にはアントラニル酸ジメチルという、とても強い「抗不安作用」の成分が含まれています。
神経を落ち着かせつつ、不安な気持ちも和らげてくれます。
ベルガモット
気持ちを明るくする成分と、気持ちを落ち着かせる成分がバランスよく含まれています。
気持ちのバランスをとってくれる精油です。
リトセア、レモングラス
鎮静作用や鎮痛作用の成分を多く含みます。
特に精神面での鎮静作用に効果が期待できます。
マジョラム
副交感神経というリラックスさせる神経を優位にします。
神経が落ち着きすぎることなく気持ちを安定させます。
気分が落ち込むタイプのストレスの時に役立つ精油

ストレスがかかると気分が落ち込むタイプの人は、神経が鎮静しすぎている可能性があります。
どちらかというと副交感神経が優位になっているタイプです。
副交感神経が優位とは、リラックスモードのこと
現代人は交感神経が優位になりすぎて、副交感神経を優位にしようということがよく言われます。
しかし、副交感神経が優位になりすぎてもいけません。
リラックスモードも度が過ぎると
- 空気を読みすぎる
- 人に気を使いすぎて疲れる
- 物事に消極的になったり悲観的になったりする
- 人からの頼みを断れない
など、対人関係でストレスを感じる状況になりやすいです。
そんな時は神経を活発にする精油を使って、心身を活性化させましょう。
神経を活性化させる精油
- オレンジ・スイート
- グレープフルーツ
- ネロリ
- フランキンセンス
- ホーウッド、ローズウッド
- ラヴィンツァラ
- ローズ
- ローレル
- レモン など
神経や気分を元気にさせる作用のある精油です。
日中に使って気分を上げましょう。
でも四六時中気分が落ち込んでいるようでしたら、もちろん夜も使ってください。
オレンジ・スイート、グレープフルーツ、レモン
気持ちを明るくする成分を多く含みます。
香りも人気のある香りなので取り入れやすいです。
ネロリ
抗不安作用の成分と気持ちを強くする成分がバランスよく含まれています。
ストレスケアにはよく使われる精油の一つです。
フランキンセンス
瞑想などに使われることが多くヨガっぽいイメージです。
脳の働きを活性化することでストレスの軽減につながるようです。
気持ちを安定させたい、不安を軽減させたい時などに。
ホーウッド、ローズウッド
抗不安作用の成分をたくさん含みます。
気持ちを安定させたい、強くしたい時などに。
ラヴィンツァラ
気持ちを安定させたり、強くしたりします。
ローズ
抗不安作用の成分を含みます。
ショックな時、感情を調整したい時、気持ちを上げたい時に。
ローレル
不安な時、気持ちが落ち込んでいる時に。
悩んだら好きな香りを試そう!根拠を解説
イライラしている、気分が落ち込んでいる。
というのは主観です。
主観なので間違うことがあります。
自分では落ち込んでいると思っていても、本当は攻撃的になっているのかもしれません。
しかし香りの好みは間違いません。
精油には成分があり、作用があります。
好きと感じるとういうことは、その成分を必要としているということ。
ですので、好きな香りを嗅ぐことがストレスを和らげることになるのです。
逆に苦手な香りを無理して嗅ぐということは
- 神経が高ぶっている状態なのに、さらに神経を高ぶらせる香りを嗅いでいる
- 神経が鎮静しすぎている状態なのに、さらに神経を鎮静させる香りを嗅いでいる
ということなのです。
落ち込んでいるから神経を活発にする精油を嗅ごう
↓
でも神経を活発にするとされる香り全般が苦手
↓
逆に神経を落ち着かせるラベンダーやベルガモットがいい香りに感じる
↓
ラベンダーやベルガモットを嗅ぐのが正解!
迷ったら自分の好きな精油でOKです。
柑橘系は誰にでもおすすめ
柑橘系のオレンジ、レモン、グレープフルーツなどは、人気のある精油なので、どのタイプの方にもおすすめです。
とりあえず好きな柑橘系の香りを嗅ぐでもOKです。
ストレス度があまりに高いと好きな香りが少なくなる
一般に人気の香りの柑橘系の香りでさえ、「臭い」と感じるようなら、ストレス度がかなり高い可能性があります。
その場合は無理にアロマでストレスを和らげようとせず、心身を休ませることをされてください。
ストレスケアにアロマテラピーを使う方法
では、ストレスケアのアロマの使い方をご紹介していきます。
使う時間帯は、精油と自律神経の関係から
- イライラカリカリさんは主に夜
- 気分落ち込みさんは主に日中
がおすすめではあります。
でも、嗅いで幸せな気持ちになるならいつでも嗅いでOKです。
使い方は以下のようなものがあります。
- ディフューザーでお部屋に香らせる
- お風呂
- マスク用スプレー
- 練り香水、ロールオンアロマ など
ディフューザーでお部屋に香らせる

一番かんたんで手軽な方法がアロマの香りをお部屋に香らせることです。
- アロマディフューザーなどでお部屋に拡散させる
- アロマストーンなどに垂らして香りを楽しむ
- 外出先にはアロマの小瓶 など
好きな香りを数種類ブレンドしたものを作っておくと便利です。
香りの組み合わせが気になると思いますが、好きな香りでブレンドすると自分にとっては変な香りにはなりません。
ブレンドエッセンシャルオイル例
気分落ち込みさん用
- グレープフルーツ 10滴
- フランキンセンス 10滴
- ラヴィンツァラ 10滴
遮光瓶に入れて軽く振って出来上がり。
ディフューザーなどで香りをお部屋に拡散させるなどして使います。
アロマの小瓶
コットンに精油を1,2滴たらし、ガラスの小瓶に入れます。
外出先でストレスを感じたらすかさず嗅ぎましょう

マスク用スプレー

外出先ではマスクが必須な世の中になりましたね。
そこでマスクに香りを付けると日中もストレス対策ができます。
レモン、グレープフルーツ、ベルガモットには光毒性があります。
皮膚に付けて日光に当たるとシミになったり、かぶれる可能性があります。
レモン、グレープフルーツ、ベルガモットを使う場合は、「フロクマリンフリー」のものを使うか、
日光に当たる時間には使わないようにしてください。
マスク用スプレー例
イライラカリカリさん用
- マンダリン 2滴
- ラベンダー 6滴
- ベルガモット(フロクマリンフリー) 2滴
精油10滴と無水エタノール10mlをスプレー容器に入れてよく振る。
精製水40mlを加えてよく振って出来上がり。
マスクの外側にスプレーします。

練り香水、ロールオンアロマ


香りを楽しめる練り香水やロールオンアロマを作って、外出先でもストレス対策ができます。
レモン、グレープフルーツ、ベルガモットには光毒性があります。
皮膚に付けて日光に当たるとシミになったり、かぶれる可能性があります。
レモン、グレープフルーツ、ベルガモットを使う場合は、「フロクマリンフリー」のものを使うか、
日光に当たる時間には使わないようにしてください。
手首に塗って香りを嗅ぎましょう。
詳しい作り方は以下の記事を参考にされてください。


バスタイム
バスタイムは最高のリラックスの時間になり、ストレスケアにもとてもいいです。
ただお風呂のお湯の温度によって、作用が真逆になってしまいます。
熱い温度は交感神経を優位にし、ぬるめの温度は副交感神経を優位にします。
お風呂によく使うバスソルトも交感神経を優位にします。
イライラカリカリさんが塩のお風呂に入るとさらにイライラカリカリが増大しますので、バスオイルにします。
ということから
- イライラカリカリさんはぬるめの温度でバスオイルを使う
- 気分落ち込みさんは熱めの温度でバスソルトを使う
タイプによって変えた方がいいでしょう。
精油をお湯にいれなくても、床に1,2滴垂らすだけでも香りがお風呂に広がります。

マッサージ
自分の好きな精油でマッサージオイルを作り、セルフマッサージしましょう。
特に技術がなくてもお腹周りや脚などを軽くなでるだけでもいいです。
人の手によってマッサージされるとオキシトシンという物質が分泌されます。
このオキシトシンが幸せな気持ちにさせてくれるのです。

ストレスが長引く前に
ストレスがかかりすぎると気持ちが落ち込みやすくなったり、怒りっぽくなるだけではなく、体にも支障が出てきます。
自律神経の働きが乱れることや副腎皮質の疲労によって、睡眠障害、ホルモンのバランスの乱れ、集中力の低下、肩こり、頭痛、疲労感、動悸、腹痛、下痢など、さまざまな支障が出る可能性があります。
体を壊すほどのストレスなら、アロマテラピーどころではありません。
その場合は、ストレスの大元を解消すること、とにかく休むことを優先させてほしいです。
しかし、コントロール可能なストレスなら、アロマで自律神経を整えることで少しでも和らぐことができれば、と思います。
ポイントは以下を押さえておけば大丈夫です。
- イライラカリカリさんは、神経を落ち着かせる精油を使う
- 気分落ち込みさんは、神経を活性化させる精油を使う
- 迷ったら好きな香りを使ってOK
自分に合った精油と使い方で自律神経を整え、上手にストレスと付き合っていきましょう。