液体の香水とは違って、固形の練り香水はほのかに香るところが魅力です。
「気になるけど市販のものはちょっと苦手・・・」
そんな方に手作りできる練り香水を、アロマテラピー歴14年の著者がご紹介します。
天然アロマの香りを身にまとってみましょう。
ほのかに香る練り香水の作り方

では、さっそく練り香水の作り方をご紹介します。
練り香水の材料
- ミツロウワックス 2g
- 植物油 10ml(植物油についてはこちら)
- 精油 5~10滴 (精油の選び方についてはこちら)
- 保存容器
- 耐熱ビーカー
- ガラス棒(混ぜるための棒)
ミツロウワックス

ハチの巣からとれるロウで、ロウソクやクリームなど幅広く使われます。
未精製のものは黄色く、精製してあるものは白いです。
お好みで使い分けてください。
保存容器

熱いミツロウと植物油を流し込んで溶けないものなら何でもいいのですが、練り香水っぽい見た目の容器ならアルミ缶ですね。
練り香水の他にも、リップバームやミツロウクリームにも使えます。
リップスティック用の容器に入れるのも、手を使わず気軽に使えていいですね。

練り香水の作り方
例:お花の幸せな気分の香り
- ミツロウワックス 2g
- ホホバオイル 10ml
- ローズ 1滴
- ゼラニウム 3滴
- ジャスミン 1滴
- ローズウッド(ホーウッド) 3滴
- アルミ缶
1・耐熱ビーカーにミツロウワックスと植物油を入れ、湯煎して溶かします



2・溶けたらアルミ缶に移し、底や周りが少し白くなってきたら精油を垂らし、ガラス棒でよく混ぜます(アルミ缶は熱くなるので気をつけて!)



3・そのまま固まるまで静かに置きます。固まったら出来上がり

※このレシピでは、保湿性があり植物油のなかでは酸化しにくいホホバオイルを使用していますが、お好みで変えてください。
※精油もお好みで6~10滴入れてください。
リップバームやクリームも作ることができます
精油の濃度を低くすると、リップバームやクリームも作ることも出来ます。
精油の量は、リップバームなら2滴、顔用クリームなら4滴まで、ハンドクリームなら6滴までにしましょう。
リップバームやクリームの作り方はこちらに詳しく書いています

光毒性のある精油の使用に気をつける
レモンやベルガモット、グレープフルーツの精油は光毒性と言って、お肌に塗った後日光に当たるとシミや皮膚トラブルになる可能性があります。
日中に使いたい場合は光毒性のある精油は使わないか、光毒性の成分を抜いてあるフロクマリンフリーの精油を使いましょう。
ブレンドエッセンシャルオイルを使っても
自分で香りをブレンドすることが難しいなら、アロマメーカーがブレンドしたブレンドエッセンシャルオイルを使うのもアリです。
ただしブレンドエッセンシャルオイルは芳香専用で肌に付けることを前提に作られていないことが多いです。
なので「芳香専用」と書いてあるブレンドエッセンシャルオイルは使えません。
また芳香専用でなくても光毒性はないかは確認しましょう。
こちらのブレンドエッセンシャルオイルは希釈してお肌に使えます。

練り香水の使い方
香水と同じように手首や首筋などほんの一部分に付けます。
髪の先や、皮膚の厚いかかとにもOKです。
精油の濃度を高くしているので、この精油の濃度でリップバームやクリームのように広い範囲に使うことはおすすめしません。
手作り練り香水のメリット

自分の好きな香りで作ることが出来る
市販の練り香水はたくさん販売されていますね。
プロが作った香りなのでとてもいい香りには違いないのですが、香りが自分好みでない場合もあります。
しかし自分で作る練り香水なら好きな香りのみで作ることができます。
好きな香り=求めている香りなので、ストレスのある人は自然とリラックスする香りを選んだりします。
自分が香りを選んだ練り香水は、付けるだけでバランスを整えてくれるのです。
本物の精油で作ることが出来る
市販の練り香水で「ローズ」の香りは多いと思います。
が、練り香水自体がものすごく安価な場合、本物のローズの香りではなく人工香料が使われているはずです。
なぜならローズの精油は1滴で200円~300円ほどしますので、安価な練り香水に本物のローズが使われていることは考えにくいからです。
人工香料が悪いわけではありませんが、人工香料で具合が悪くなってしまう方は、手作りで作る方が安心です。
またはアロマメーカーが作った練り香水も安心ですね。
練り香水のブレンド例
練り香水におすすめのブレンドをご紹介します
あくまで一例なので、自分が「好き」と感じる精油のみを自由にブレンドしてください。
「リラックスしたい」などのシチュエーションを書いていますが、少しでも苦手と感じる香りは逆効果になりますので、「好き」が第一優先です!
リラックスしたい、眠りたい、落ち着きたい
その①
- ラベンダー・アングスティフォリア 5滴
- マンダリン 2滴
- ベルガモット(フロクマリンフリー) 3滴
その②
- リトセア 3滴
- レモングラス 3滴
女子力アップ、幸せな気分になりたい
- ゼラニウム 4滴
- サンダルウッド 2滴
- クローブ 1滴
女子のためにブレンドされたブレンドエッセンシャルオイルもあります。
始めからブレンドされたものを使ってもいいですね。
女性ホルモンバランスプランナー監修アロマオイル「女子のおまもり」
花粉や鼻詰まりが気になる
- トドマツ(モミ) 3滴
- ユーカリ・ラディアタ 3滴
- ティーツリー 3滴
手作り練り香水でほのかな香りを身にまとおう
練り香水の作り方をご紹介してきました。
練り香水はかんたんに、しかも自分の好きな香りだけで作ることが出来ます。
ほのかに香る練り香水で香りをまとってみましょう。