この記事は「蜜蝋で作るリップクリーム」を紹介しています。
市販のものを買うのがふつうのリップクリームですが、じつは蜜蝋とキャリアオイルでかんたんに作れます。
シアバターを入れてリッチにしたり、好きなアロマの香りをつけたりしてオリジナルのリップクリームを作ってみましょう!
この記事でわかること
- 蜜蝋を使ったリップクリームの作り方
- リップ以外の使い方
乾燥する季節に大活躍のクリームをぜひお役立てください。
手作りリップクリームに必要な材料や道具
蜜蝋リップクリームに使う材料や容器などは以下のとおりです。
手作りリップクリームに使うもの
- 蜜蝋(ビーズワックス)
- キャリアオイル
- シアバター
- 精油
- リップクリーム容器
- 耐熱ビーカー
- ガラス棒またはつまようじ
材料を一からそろえないといけない人は、始めからセットになっているものを使うといいですよ。
蜜蝋(ビーズワックス)
蜜蝋はビーズワックスとも言います。
ハチの巣から採れるワックスで保湿力があり、アロマクラフトのクリームやバーム作りには欠かせないものです。
白い精製のものと、黄色い未精製のものがあるので、好みのものを使ってください。
精製 | 未精製 | |
---|---|---|
色 | 白 | 黄色 |
匂い | あまりしない | ミツロウの香り |
性質 | 肌が敏感な人は 精製を使うのが無難 | みつろうワックスの 成分そのまま |
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シアバター
シアバターは保湿力が抜群で、リップクリームには必ず使っています。
(なくても出来ます)
体温で溶けるので、そのままスキンケア用品としてお肌に塗ることも出来ます。
キャリアオイル(植物油)
植物から抽出された化粧品油で、精油を希釈して肌に塗るためには必須のものです。
ここではホホバオイルを使っています。
マッサージオイルや蜜蠟クリーム作りならビーカーの目盛りで対応できますが、リップクリーム作りのオイルは細かく量る必要があるので、メスシリンダーがあると便利です。
キャリアオイルについてはこの記事を参考にしてください↓
精油(エッセンシャルオイル)
リップクリームは口に付けるものなので、香りが気になる人は精油は使わなくてもOKです。
精油についてはこの記事を参考にしてください↓
リップクリーム容器
手作りリップクリーム容器があるので、それに流し込むとスティックタイプの使いやすいリップクリームになります。
下の画像のようなアルミ缶に流し込み、リップバームとして指で塗ってもいいと思います。
耐熱ビーカー
材料を湯煎にかけるので、耐熱ビーカーが必要になります。
レンジで温めたりオイルウォーマーで溶かしたりもできます。
アロマクラフトに使う材料や道具については、こちらの記事に詳しく書いているので参考にしてください。
シアバター入り蜜蝋リップクリームの作り方
では、リップクリームを作ってみましょう。
1本分だと蜜蝋が1.5gになり量りにくいので2本分にしているのと、スティック状にしたいので硬めです。
リップクリームの材料(スティックタイプ約2本分)
- 蜜蝋(ビーズワックス)…3g
- ホホバオイル…6ml
- シアバター…2g
- 精油…2滴(入れる場合のみ)
- リップクリーム容器
- 耐熱ビーカー
作り方です。
蜜蝋リップクリームの作り方
- 耐熱ビーカーにミツロウワックス、シアバター、キャリアオイルを入れ湯煎にかける
- 材料が溶けたら湯煎から外して、ビーカーに精油を入れて混ぜ棒でよく混ぜます。
- スティック容器に移して固まるまで静かに置く
耐熱ビーカーにミツロウワックス、シアバター、キャリアオイルを入れ、湯煎にかけます。
(ここではホホバオイルを使っています)
ミツロウとシアバターが溶けたら湯煎から外します。精油を入れる場合はここで混ぜます。
スティック容器に移して固まるまで静かに置きます。
移している途中でビーカーの中のクリームが固まってしまったら、またビーカーを湯煎すれば溶けるので大丈夫。
固まったら出来上がり。
クリームが余ったらガラス瓶などに入れて、リップバームとして使ってください。
シアバターなしの基本のリップクリーム
リップクリームの材料(スティックタイプ約2本分)
- 蜜蝋(ビーズワックス)…3g
- ホホバオイル…8ml
- 精油…2滴(入れる場合のみ)
- リップクリーム容器
- 耐熱ビーカー
作り方はシアバター入りと同じです。
蜜蝋を使ったリップクリーム作りには、知っておきたい注意点があります。
手作り蜜蠟リップクリームの注意点
リップクリームを手作りすることについての注意点があります。
手作り蜜蠟リップクリームの注意点
- ミツロウクリームは排水溝に流さない
- 保存期間
- 1歳未満の子どもの使用は控える
- 光毒性のある精油の使用に気をつける
残った蜜蠟クリームは排水溝に流さないで
リップスティック容器に入りきらなかったミツロウクリームは、排水溝に流さず別の容器に入れてください。
使い終わったビーカーや保存瓶も、ティッシュや布でキレイに拭き取ってから洗いましょう。
早めに使い切る
蜜蠟リップクリームの保存期間は約1か月です(冷暗所に保管した場合)。
しかし、保存料が入ってないのでなるべく早めに使い切りましょう。
1歳未満の子どもの使用は控える
ミツロウははちみつと違って高温で処理されていますが、万が一のことを考え1歳未満の子どもには使わないようにしましょう。
(はちみつのボツリヌス菌が含まれている可能性がないとは言えないため)
光毒性のある精油の使用に気をつける
精油には「光毒性」のある精油があります。
よく使う精油だと、レモン、ベルガモット、グレープフルーツなどが光毒性があります。
光毒性とは
お肌に塗って日光に当たると、シミや皮膚トラブルになる可能性があること。
日中に使いたい場合は、光毒性のある精油は使わないようにしましょう。
どうしても使いたい場合は、光毒性の成分を抜いてあるフロクマリンフリーの精油を使いましょう。
リップクリームとして作りますが、ほかにもいろんな使い方ができます。
リップクリームのほかにも使えます!おすすめ精油も
リップクリームはくちびるのケアにはもちろん、他にもいろいろ使えて便利です。
- 指先のささくれ
- 目の周りの乾燥(目には入れないでね)
- 鼻水を拭きすぎてヒリヒリする鼻の下
また、精油は基本的に「好きな香りでOK」だし、必ずしも入れなくていいです。
リップクリームは鼻に近いくちびるに使うため香りも強く感じるので、ほかのアロマクラフト以上に「好きな香り」を選ぶことが大切です。
参考までに、ワークショップでリップクリームに使う精油で人気だったものを紹介しますね。
リップクリーム用に人気の精油
リップクリームは口に入るからか、食べ物のような香りが人気です(みるふる調べ)。
おいしそうな香りの組み合わせ(リップクリーム2本分)
- ベンゾイン…1滴
- オレンジ・スイート…1滴
バニラとオレンジの美味しそうな香りが人気です
ベンゾイン(バニラのような香り)はガサガサ唇にもいいので、リップクリームにもおすすめの精油です。
指先のささくれ用
リップクリームを指先のささくれにも塗れます。
ささくれにおすすめな精油
- ラベンダー・アングスティフォリア
- ラベンダー・スピカ(スパイクラベンダー)
- プチグレン
- フランキンセンス
- ローズマリー・ベルべノン
指先のささくれ用のレシピ例はこちら↓
指先のささくれ用に(リップクリーム2本分)
- ラベンダー・アングスティフォリア…1滴
- ラベンダー・スピカ…1滴
くちびるのささくれにもおススメですよ。
目の周りの乾燥(目には入れないでね)
冬にすごく乾燥する目の周りですが、手作りリップクリームが大活躍。
美肌効果のある精油を使ってみましょう。
美肌効果のある精油
- ゼラニウム
- ローズウッド(ホーウッド)
- パルマローザ
- ローズ
- サンダルウッド
- フランキンセンス
- ラベンダー・アングスティフォリア
- プチグレン
目に入らないように目の周りに塗ります。
目の周りの乾燥用(リップクリーム2本分)
- ゼラニウム…1滴
- サンダルウッド…1滴
もちろんくちびるのケアにもOK
鼻水を拭きすぎてヒリヒリする鼻の下
花粉の季節に鼻水が止まらない人は、拭きすぎて鼻の下がヒリヒリしませんか?
鼻をスーッとさせる精油を入れて、鼻の下に塗るとヒリヒリ防止と保湿の一石二鳥です。
鼻をスーッとさせる組み合わせはこちら。
お鼻をスーッとさせる用(リップクリーム2本分)
- ユーカリ・ラディアタ…1滴
- ティートゥリー…1滴
花粉の時期のつらい症状にはお試しください↓
手作りの蜜蝋リップクリームでしっとり唇をキープ
冬には必須のリップクリームですが、シンプルな材料で意外とかんたんに手作りできます。
一度に2本できるので家族やお友達にあげたり、くちびるの保湿以外にも使ったりして、乾燥の季節を楽しく乗り切れるといいですね。